保証 保障 補償!意味の違いは?使い分けは?

豆知識

日本語には、同じ読み方をするけど
意味が違う「同音異義語」というものが
たくさ~ん、あります。

「意志」「意思」「遺志」とか、
「観照」「観賞」「鑑賞」とか。

 
その中の1つとして、
「ホショウ」というのもあります。

「保証」「保障」「補償」ですね。

 

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事故のときや、何かの契約のとき、
修理のときなど、意外と使うことが
多い言葉
ですよね!

そこで今回は、
「保証」「保障」「補償」の違いについて、
お話していこうと思います!

 

保証とは?

 
この漢字を使った、保証とは、

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「これで間違いはない、大丈夫だ」
と認めて、責任を持って、
正しく確かであると約束することです。

 

家電製品を買ったりすると、
「保証書」が付いてますよね?

 
あれはこの漢字が使われていますが、

これは「この商品は使っても
大丈夫だと、ちゃんと確認したよ。
でももし、不具合があったら、
責任持って保証するから安心してね」

と、約束が目に見える『形』になったものです。

 
あとは、「これは私が使って
もすごくいいなって思ったから、
使いやすさは保証するよ!」とか、

「今度紹介する友人の人柄の良さは
私が保証するよ!」といった使い方をしますね。

 

ただ、「保証」というのは、
民法上で、その定義がなされている言葉です。

 
やみくもに使うと、大変なことが待っている・・・
かもしれないということも、
頭の隅に置いておきましょう。

 
よく契約などで「連帯保証人」
というのがありますよね。

 
例えば、100万円を借りたいAさんの
保証人にBさんがなったとします。

 
これは、「当事者(Aさん)は
お金をすべて返す人だとBさんが保証した」
ということになり、

もし、Aさんが返済できなくなれば、
Bさんが返済しなくてはならない、という事態になります。

 
これは、民法第446条で、
「保証人は、主たる債務者がその債務を
履行しないとき、その履行をする責任を負う。」

という決まりがあるからなんです。

 
ただ単に口約束で
「お前の保証は俺がしてやる!」なんて
言っても効力はないので、

そういった法的な契約が、交わされる
わけですが、その結果こうなると、

この人は大丈夫だと約束しただけでは
終わらず、Bさんは借金に追われることとなります。

たとえ、個人の間であっても、
企業の間であっても、

やみくもに、保証人にはならないほうが
いいということですね。

 

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保障とは?

 
この漢字を使った保障は、

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「保護する」という意味です。

つまり、何らかの措置や
行動を取って望んでいる状態を実現させ、

それが損なわれることのないように、
侵害などから守ること。

 

老後の生活保障、社会保障など、
受けられる人間の権利や自由、安全を守る・・・
といったような使い方をします。

 
なので、生命保険なんかも、
この「保障」が使われます。

 
そのほか、ニュースで「安全保障会議」
というような言葉を目にしますよね?

 
あれはこの漢字を使いますが、
国の財産や生命、身体をいかに
守っていくか、ということが話し合われています。

 
ちなみに、保障の「保」はまもる、
「障」も「障壁」「バリアー」を指し、
まもるという意味があります。

 
hosyo

 

補償とは?

 
3つ目のこの補償は、

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事故が起きたあと、故障が発生したあと、
自然災害に起きたあと、など・・・

『実際に起きて』から、出てしまった
損害や出費を、金銭などで償うことです。

 

5万のものが壊れたら5万で償う、そんな感じですね。

車などの損害保険も、この「補償」が使われます。

 
例としてわかりやすいのは、
2011年の東日本大震災。

 
あの地震では、多くの方が亡くなり、
家が津波によって流されて、
仮設住宅で生活を余儀なくされたりなど、

自然災害によってもたらされた被害は
大きいものでした。

 
こういった場合は、政府から被害者に
金銭を支払う(償う)ということが行われ、
補償という字が使われています。

 

 

「ほしょう」の違い、いかがだったでしょうか?

 
同じ読み方でも、意味が違うというのは、
何となくわかっていても、いざ
使うとなると、自信が持てなかったりしますよね!

 
ぜひ、この機会におぼえて、
何か物を買って、保証書を見たときや、
ふとニュースを見たときなどに

「ホショウ」の文字に注目してみてくださいね^^

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