お墓参りに行けば、お墓で、
お線香をあげるますよね~
お仏壇があるおうちであれば、
お線香をあげることには、
子供のころから、慣れ親しんでいるでしょう。
家に仏壇のない、我が家。
父方の祖父母の家にはあったのですが、
あまりあげた覚えはなく・・・
母方のほうは、お墓というものがなく、
お線香なども使わない宗教なので、
父方の祖父が亡くなったときに、
初めて、お線香をあげた記憶があります。
(もうすでに、働き始めていた年頃でした・・・)
なので余計に、
「お線香って、何のためにあげるんだろう?」
と疑問を持つようになりました。
大人になったら、ちょっと恥ずかしくて、
人に聞くに聞けないし、
自分で調べようと、ネットに頼る人も
いるのでは??
そこで今回は、そうやってグーグル先生に
頼った人のために(笑)、
お線香をあげる意味を説明をしていこうと思います。
これを読み終わるころには、
「お線香をあげること」に対して、
何か感じ方に変化があるかも・・・?
お線香の意味とは?
お線香を上げる意味というのは、
実は、いろいろあるんです。
順番に、説明していきますね。
亡くなった方の食べ物
四十九日が過ぎるまでの期間を、
仏教では中陰(ちゅういん)、
または、中有(ちゅうう)と言います。
この期間を使って、亡くなった方は
極楽浄土への旅に出ますが、
この間の食事が、「線香の香り」だと
考えられているんです。
魂の良い霊は「妙香」を食べると
言われているので、
「妙香を食べて、来世、良い魂に
生まれ変われるように」という意味を
込めて、お線香をあげます。
(ちなみに、悪い霊は「悪香」を
食べると言うそうです!)
また、今でこそ
「ドライアイス」というものがあって、
匂い消しや腐敗を防ぐことができますが、
昔は、そういったものがなかったので、
匂い消しも兼ねて、使っていたようです。
自分自身を清める
お線香の煙で「自分の身と心を清め、
仏様と向かい合う」という意味があります。
「線香の火は、口で消してはいけない」と
よく言いますが、
これは「口は、人をだましたり、
悪口を言ったりする」ということから、
「人間の口は汚れている」と考えられているから。
そんな汚れた口で火を消してはいけない、
というわけですね。
線香の煙は、そういう汚れた身や心を清め、
きれいになって、仏様と向き合うための
準備に必要なのです。
仏様とお話をする
線香の煙が、「あの世」と「この世」を
つなげてくれる、と言われています。
煙を通じて、心を落ち着かせ、
仏様と向き合って話をしましょう、
ということですね。
最近は、煙があまり出ない、匂いがしない、
なんて線香も、売っていますが、
本来の意味を考えると、
やはり、煙も香りも出る線香のほうが、
いい供養になるのではないかな・・・と思います^^
精進を表す
精進とは、真面目にコツコツ努力する、
修行に励む、というような意味です。
お線香は、一度火をつけたら、
一定した速さで燃え続けるため、、
「不断の努力」を表すと言われています。
お線香の炎は、灯ったところから
揺らめきません。
真っ直ぐに立ち上り、煙が揺らめきます。
そんなお線香の煙のように、
「コツコツと努力し、道を外れることなく
真っすぐに歩こう」という意味があります。
いかがだったでしょうか?
お線香をあげることは、言ってしまえば、
作法ややってはいけないマナーなどを
しっかり理解していれば、誰でもできるものです。
しかし、「なぜあげるのか?」と、
意味を知ることによって、
形だけでやるのではなく、心を込めて
お線香をあげられるようになるのではないでしょうか。
きっと、お線香をあげる時間が、
形式的なことをやるだけの時間から
亡くなった人との思い出を思い出す
温かくて優しい時間」に変わると思いますよ♪
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