私たちの住んでいる星、地球。
青くて丸くて大きくて、とてもとても広い星です。
広いことはわかっているけど、具体的な数字まではわからないという人は、多いはず。
そこで今回は、地球一周の距離について、いろいろ調べてみたところ、面白いことがわかりました!
では、一緒に見ていきましょう♪
地球一周の距離は何キロメートル?
まずは、現在知られている正確な距離から見ていきましょう。
地球一周の距離には、2つあります。
1つは、「赤道の長さ」。
赤道とは、ご存知の通り、本当に赤い道が通っているわけではなく、理論上の横線で、緯度0度を表しています。
地球儀にひかれている赤い線がそうです。
この赤道の距離は、40,075キロメートルになります。
もう1つは、「北極と南極の2点を通る距離」。
-25℃前後ほどある北極と、
-50~-60℃にもなる寒ーい南極、
この2点を通る距離は、40,009キロメートルになります。
そうなんです、赤道の長さのほうが少しだけ長いんです。
地球は自転しているので、赤道の部分が少しふくれた楕円形になっているんです。
なので、地球一周の距離は?と言われたら、だいたい40,000キロメートルと答えるといいでしょう(^^♪
地球一周の距離を導き出したのは?
古代ギリシャが最古
世界で一番最初に、地球一周の距離を計算したのは、エラトステネスという、古代ギリシア人。
時代は紀元前230年頃!
かなり昔です。
そのときの彼の計算によると、地球一周の距離は「約46,000キロメートル」でした。
「ん?そんな昔にどうやって計算したんだ?」
って思いませんでした?
頭のよかったエラトステネスさんは、エジプトにあるシエネという町では、夏至の日に「太陽が真上にある」のに、同じ日の同じ時間に、アレキサンドリアの町では、太陽は7.2度傾いていることに気づいたんです!
シエネからアレキサンドリアまでの距離は、925キロメートル。
彼は、925×360÷7.2の計算から、
「約46,000キロメートル」という答えを導き出したのです。
・・・2000年以上も前なのに、どうして彼は地球は丸いと知っていたのでしょう?
衛星も何もない時代なのに・・・
しかも数字も、あながち間違っていないし・・・
すごいですよね。
そもそも地球が基準だった!
つぎは、もっと現代にちかい時代のおはなしになります。
18世紀末のフランスが舞台です。
この時代のフランスには、多すぎる単位が存在していました。
昔の日本にも、「寸」「尺」「里」など、今と違った距離・長さの単位があったように、フランスには800以上の単位があったんです!
ところで、単位がたくさんありすぎるとなにが問題なのか?
考えてみてください。
例えば、機関車を作ろうとしたとします。
たくさんの部品が必要なので、いろんな会社が共同でつくることになります。
でも、寸法についての統一された決まりがないと、いったいどの単位の大きさで作ればいいのかわかりません。
特に精密な部品を作るのは、より困難になります。
この時代、貿易や科学・工業がめざましい発展をみせていましたので、早急な統一単位が必要だったんです。
ここで登場するのが、地球。
へっ?なぜ地球なの?
って思いませんでした?
わたしも調べるまで知りませんでした。
実は、いまでこそ当たり前な「メートル」という単位は、地球からできたんです!
具体的には、「北極から赤道までの距離の千万分の1を1メートル」とすると決めたんです。
つまり、地球一周が4万キロというのは、そもそもが人間が決めたものだったんです!
でも、たしか40,009Kmだったような・・・ と思った方、鋭いです。
この誤差は、当時の最新技術をもって測った結果と、現在の技術で測った結果の差です。
200年以上前に実際にあるいて測量したものが、ここまで正確だったというのも驚きですよね。
地球一周するには何日かかるの?
地球一周の距離は、約40,000キロメートル。
・・・と言われても、いまいちピンと来ませんね。
ではここで、「歩いたらどれぐらいかかるのか?」ということを考えてみましょう。
一般的に言われている歩行速度は、時速5キロメートル。
地球一周の距離40,000キロメートル÷5キロメートルで、8,000時間。
日にちに直すと、8000時間÷24時間=333.3333・・・
つまり、約333日。
1年は365日ですから、約1年近くかかるわけですね。
「え、1年ぐらいで地球一周できちゃうの?」と思うかもしれませんが、当然この計算には、ご飯を食べる時間や、寝る時間などは入れていません。
あくまでも、
「休む間もなく5キロメートルという一定の速さで歩き続ければ」
の話です。
それはまず無理な話なので、現実的には、1年そこそこでできることはないでしょう。
それぐらい長ーーーーーーい距離なんです。
ただ、「一生をかけて歩いて制覇する」
となれば、できない距離ではないかもですけどね(^-^;
いかがだったでしょうか?
自分たちが住んでいる地球のことを、少しでも知れて、何だか少しだけ賢くなった気分になりますね(笑)
ついでに、ここで豆知識をひとつ。
私たち人間の体の中には、血管が流れていますよね。
栄養素や酸素を運ぶための血液、それを通るための通路が血管です。
1人の人間の血管を、1本につなげると、何と実は!!!
地球一周の距離よりも長くなるのです!
血管には、大きな大静脈・大動脈の他にも、とても細く、目では見えないような毛細血管がたくさんあります。
そういった血管もすべて合わせて1本にすると、驚くほどの長さになってしまうのです。
・・・何とも、信じがたい話・・・(´゚д゚`)
ぜひ、友達や家族にも、話してみてくださいね♪
コメント