雹(ひょう)と霰(あられ)の違いって?できる仕組みとは?

天気予報でよく聞く「あられ」や「ひょう」という言葉。

どちらも自然現象の1つですが、
どう違うのかと聞かれたら、何て答えますか?

 

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「温度によって違うんじゃない?」

いいえ、違います。

「季節によって違うとか?」

違います。

 
「気分で変わるのかな?」

意味が分かりません。

 
今回は、意外と知らない、雹と霰の違いについて、
説明していこうと思います!

 

雹(ひょう)と霰(あられ)の違いとは?

 
雹と霰は、結論から言いますと・・・

ものは同じです。

 
「同じものなら、じゃぁ何で言い方変えてんだよ!」

 
そう突っ込みたくなる気持ちはわかります。

私も、知ったときはそう思いました(笑)

 
ものは同じなんですが・・・

「大きさ」が違うんです。

 

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  • 雹(ひょう)・・・直径5㎜以上の氷の塊のこと
  • 霰(あられ)・・・直径5㎜未満の氷の塊のこと

 

雹と霰は、大きさで区別するわけですね!

 
ようは、小さかったら霰(あられ)、
大きかったら雹(ひょう)ってことです。

 
ものが一緒なら、名前は、どっちかに
決めてしまえばいいのに、と思うのですが・・・

なぜ分けた?っていう疑問が浮かびます(笑)

 
英語では、霰も雹も「hail」と言いますし・・・

 
こういうところが、日本独特の感性なのかもしれないですね。

 

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雹と霰ができる仕組みとは?

 
晴れていたかと思えば、突然曇ってきて、
雨が降り出すという、いわゆる「夕立ち」
という自然現象がありますよね。

 
その夕立ちをもたらしている雲が
「積乱雲」なわけですが、

積乱雲の中には、下から上へと風が吹く、
「上昇気流」が流れています。

 
その中では、たくさんの水滴ができており、
下へ落ちようとします。

 
しかし、上昇気流のせいで、
水滴はなかなか落ちることができず、
雲の中をさまよいます。

 
そうしてウロウロしている間に、
だんだんと周りの氷の粒がくっついていき、

上昇気流では上に持ち上げられないほどの
大きさになり、最終的に、雹や霰として
地上へ降ってくるのです。

 
weather

 
なので、雹や霰は、積乱雲が多い
夏場に発生しやすいのです。

 

雹の恐怖とは??

 
私は、雹も霰も、あんまり見たことも
降られたこともないので、
いまいちピンと来ないのですが、

降ってくると、とにかく、ものすごい音がするようです。

 
経験したことのある友人いわく、
「バラバラバラ―ッ!!って音がして、
すごく怖かった」とのことで・・・

 
まぁ、小さいとはいえど、「氷の塊」ですもんね(^-^;

 
特に雹は、5㎜以上の氷の塊のことを言います。

ということは、当たり前ですが、
1㎝であっても、10㎝であっても、
5㎜以上は5㎜以上なわけで・・・

 
そりゃ雪の様に、しんしんと静かに降るわけないですよね。

 
音の大きさが、雹の大きさを、表しているようなものです。

 

アメリカ海洋大気庁によると、2003年に
アメリカのネブラスカ州に降った、
直径17.8㎝の雹を世界最大」としていますが、

日本に降った最大の雹は、それを上回ります。

 
今から90年以上も前の大正時代。

 
1917年、埼玉県熊谷市に降った雹は、
直径が何と27.6㎝、重さは約3㎏もあったんです(´゚д゚`)

 
約30㎝・・・かぼちゃ1個ぐらいの大きさが、
空から降ってくるなんて、考えられないですよね。

 
5㎝を超えれば、落ちるスピードは
100㎞/hを超えるとされているので、

そうなると、車や窓ガラス、家など
建物を壊したり、人に当たれば命の危険もあります。

 
実際、兵庫県では、1933年に10人もの人が
亡くなっており、2000年には、
100人以上の人が怪我をしています。

 
「雹害」という言葉があるぐらいですから、
雹や霰による被害というのは、結構あるんですよね。。

 

 

以上、霰と雹の違いでした!

 
私は、2つの違いは密度がどうとか、
気温がどうとか、もっと難しいことだと
思っていたのですが、

意外とそうでもないんですね。

 
大きさによって違うなんて、簡単というか、単純というか・・・

 
なので、違いを聞かれても説明しやすいと思うので、
聞かれた時はぜひ、どや顔で説明してくださいね♪(笑)

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