三重県伊勢市にある伊勢神宮。
こちらの神社は「内宮(ないくう)」と
「外宮(げくう)」と呼ばれる、
2つの正宮があることをご存知ですか?
どちらか片方だけを観光して終わる方、
あるいは、内宮と外宮に分かれていること
自体を知らずにいる方も、いらっしゃるかと思います。
(ちなみにわたしは後者でした・・・)
特に、内宮のみを観光すると言う方が
多いようですが、
実は、これは大きな間違いなのです(-_-;)
そこでここでは、伊勢神宮での
正しい参拝の順番を、お教えしようと思います^^
伊勢神宮とは?
伊勢神宮には、内宮と外宮の2つがあるほか、
それぞれの別宮、摂社、末社、所管社と
呼ばれる宮社があります。
その数は、全部あわせて、125社で、
これを総称して、伊勢神宮と呼ばれています。
通常、「お伊勢詣り」というと、
この内宮と外宮の2つをまわることを指します。
内宮には、日本人の総氏神といわれる
天照大御神(あまてらすおおみかみ)、
外宮には、天照大御神の食事を司り、
食事や産業に関する、豊受大御神
(とようけのおおみかみ)という神様が、まつられています。
まわる順番としては、外宮→内宮が
習わしとされています。
それそれの場所では、まずは先ほどあげた
神様がいる「ご正宮」から参拝し、その後に
別宮をまわります。
外宮か内宮、どちらか片方だけを
お詣りするのは止めましょう。
これは「片まいり」と呼ばれ、
避けるべきことと言われています。
入口に着いたら・・・
外宮の場合は、火除橋という橋を渡って神域へ入ります。
外宮の参道は左側通行です。
真ん中を歩いてはいけません。
これは、真ん中は、神様が通る道だと
いわれているためです。
内宮の場合は、宇治橋という橋を渡って
神域へ入ります。
内宮の参道は右側通行です。
こちらも真ん中を歩いてはいけません。
(それぞれの橋に表示がありますので、
その通りに歩けば大丈夫です♪)
橋を渡った先には、手水舎があります。
この手水舎の位置によって、
どちら側を歩くかが決められています。
手水舎に着いたら・・・
正宮へ行って神様にお会いする前に、
水で、手と口を清めましょう。
手水舎での作法についてですが、
- 右手でひしゃくを持って水をすくって、左手を清める
- 左手にひしゃくを持ちかえて、右手を清める
- 右手にひしゃくを持ちかえ左手に水を溜めて、口をすすぐ
- 左手を清める
- ひしゃくを垂直に持ち、余った水をひしゃくの柄に伝わせて清める
というのが正しい作法です。
意外と知らないまま、何となくやっている
という方が多いかと思います。
水は何度もすうくのではなく、最初に
1度だけすくって、その水を少しずつ使って
一連の作法を行いましょう。
また、内宮では、手水舎の先に
「五十鈴川」という川があります。
川のそばまで降りられるので、こちらへ
立ち寄って、五十鈴川の水で手を清め、
参拝へ向かってみるのもアリです^^
手と口を清めたら、いよいよご正宮へ
ご正宮にまつられているのは、
内宮は、天照大御神の和魂(にぎみたま)、
外宮は、豊受大御神の和魂です。
和魂とは、神様の穏やかな面の魂のことです。
拝礼は、「二拝二拍手一拝」にて行います。
二度拝み、二度手をたたいて、一度拝みます。
ご正宮は、内宮でも外宮でも、
感謝を神様に伝える場所です。
個人的なお願いごとは「第一の別宮」で行いましょう。
ちなみに、内宮の第一の別宮は「荒祭宮」、
外宮の第一の別宮は「多賀宮」というところです。
どちらにも、神様の荒々しい活動的な面の魂
「荒魂(あらみたま)」がまつられており、
内宮は、天照大御神の荒魂、
外宮は、豊受大御神の荒魂となります。
また、伊勢神宮では「私幣禁断」といわれ、
天皇陛下以外のお供えが、長らく
許されなかったことから、賽銭箱がありません。
これが、伊勢神宮が、ほかの神社と大きく違うところです。
なので、賽銭箱を探す必要はありませんよ(笑)
参拝方法というのは、そこまで堅く
こだわらなくてもいいのかな、と思いますが、
意味を知ってお詣りすることも
大切なことかなとも思いますので、
ぜひ伊勢神宮に行かれる際は、参考にしてみて下さいね(^^♪
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