秋になるとよく見かけ、食べるようにもなる柿。
生柿もいいですが、干し柿も味があっておいしいですよね。
ところで干し柿って、生の柿と、どこがどう違うかご存知ですか?
もちろん、干してるか、そうじゃないかっていう作られ方の違いは見てわかりますが(笑)、栄養とかその効果って、変化するのか疑問に思いません?
今回は、そんな干し柿のギモンを一緒に見ていきたいとおもいま~す。
干し柿の豆知識
干し柿の栄養・効果についてお話しする前に、干し柿について少しだけお話します。
干し柿とは、柿を乾燥させたドライフルーツの仲間です。
神社などのお祭り用のお菓子として平安時代あたりから登場したと言われていますが、古代時代説、安土桃山時代説と、地方によっては諸説あるようです(^-^;
時代はどれにせよ、柿が最初に食べられたのは、普通の生柿ではなく干し柿だったようで、その後、甘柿が広がっていたんだとか。
種類としては、枯露柿(ころがき)、市田柿、つるし柿、串柿などがあります。
ではいよいよ本題へまいりましょ~^^
干し柿の栄養と効果
干してしまうと、普通の柿と違って、栄養もひからびる(なくなる)のかな? なんて思うかもですが、そんなことはありません。
柿には昔から、「柿が赤くなると、医者が青くなる」というたとえ話があります。
これは、医者いらずになるぐらい柿を食べると健康になるという意味で、それぐらい栄養価の高い食べ物ということ。
それは、干し柿になってもほとんど変わりません。
では、柿の栄養を詳しく見ていきましょう。
- 柿・干し柿の栄養・効果として主なものは、まずは食物繊維。
柿には豊富に含まれているので、腸内環境を整えたり、コレステロールを排出してくれたり、便秘の予防にもなります。 - それから、タンニン。
肝臓の動きを活発にし、アルコール分を体外へ排出してくれるので、二日酔いに効果があります。
また、悪酔いも防いでくれるので、お酒を飲む前に摂っても効果的のようです。 - ほかには、血圧を下げてくれるカリウム、免疫力向上、精神状態の安定、疲労回復に役立つミネラルなどが多く含まれています。
ちなみに、乗り物酔いにも効果があると言われています。
干し柿が持っている、柿とは違う栄養素とは?
それは、ビタミンA。
柿は、ビタミンCも多く含んではいるのですが、干し柿になるとなくなってしまうんです。
干すことで、ビタミンCが壊れてしまうようです。
これが、普通の柿とは違うところですね!
その代わり、ビタミンAが約3倍になります。
ビタミンAはお肌の調子を整えたり、免疫力・抵抗力を上げてくれるので、風邪の予防になったりします。
また、細胞がガンに冒されないよう守ってくれる働きもあります。
さらに、βカロチンも多く含まれており、上記の他、老化防止などの効果もあります。
栄養だけじゃない!生の柿と干し柿の違い
これまでで、干し柿も生の柿とほとんど同じように、体にいい食べ物であることはわかっていただけたかと思います。
そこで気になってくるのは、カロリーですよね!
干し柿になると低くなるのか、高くなるのか、そんなに変わらないのか・・・?
これも何か変化があるのでしょうか?
その答えはズバリ、『高くなる』です。
柿は1個だいたい87kcal。
それに対し干し柿は、だいたい1個100kcalで、種類や大きさによってはそれ以上のものもあります。
これは、少し大きめのバナナ1本分、お茶碗にご飯半分ほどのカロリーです。
1個ぐらいであれば問題ないですが、2個も3個もパクパク食べてしまうと、太ってしまいます(-_-;)
干しているのに、意外と高カロリーっていう(笑)
まぁ、「干しているから」高カロリーなんですけどね。
干し柿は水分が抜けており、甘味があるために、カロリーが高くなるようです。
なので、ダイエット中の人や、糖尿病の方なんかは、避けたほうがいいかもしれませんね。
まとめとして
・・・長々とお話してしまいましたが、
まとめると、
- 柿と干し柿は栄養素はほぼ同じ
- ただしカロリーは干し柿のほうが高い
- ダイエットしている人、糖尿病の人は避けたほうがいい
ということです。
干し柿は、テレビを見ながらついパクパクっといっちゃいそうなので、食べすぎには注意したいですね♪
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