借りたお金が返ってこないときや、
慰謝料の請求など、
「このまま何もなければ訴訟とか考えてるから、
そうなる前に早く何とかしてね」
というようなことを伝えるのに使えるのが、内容証明。
しかし、初めて書くときは、
どう書いたらいいかわかりませんよね。
どういった紙に書けばいいのか?
何か決まった書式はあるのか?
使ってはいけない言葉あるのか?
などなど・・・
そこで今回は、内容証明の書き方について、
詳しくお話していこうと思います!
ちなみに、内容証明の詳しい説明は、こちらを見てくださいね!
→郵便物の内容証明はどんな時に使う?出し方は?
内容証明の書き方の決まりは?
内容証明を書く用紙に決まりはありません。
便箋でも、コピー用紙でも、
落書き帳の紙をちぎっても、わら半紙でもOK。
ただ、文房具屋さんに行くと、
内容証明書の紙が売っています。
こちらのほうが、赤い枠、赤いマス目があるので、
書きやすいかもしれません。
内容証明というのは、
「焦らないとやばいよ」っていう危機感を
相手に持たせることが目的なので、
危険、緊張などのイメージが強い
赤色を使っている紙を使うほうが、
効果的だと言われていますしね。
大きさも厚さも決まりはありませんが、
A4が一般的です。
書くのは、手書きでもパソコンで打って印刷でも構いません。
手書きであれば、ボールペンが好ましいでしょう。
内容は、差出人と受取人の名前と住所は
必ず書かないといけませんが、
文章の書き方や構成などは自由です。
ただ、使用できる文字が決まっており、
ひらがな、カタカナ、漢字、数字、
句読点、記号、かっこです。
数字は算用数字、漢数字で。
英字は氏名や会社名、商品名などの固有名詞のみです。
また、必ず日本語で作成しなければいけないので、
外国人の方でも、日本語で書かないといけません。
とは言っても・・・
書き方は自由と言われると、余計難しいですよね。
なので今から、書く順番と例文を紹介しましょう。
内容証明の書き方と文例!
1、日付
文書を作った日の日付を、まず右上に書きます。
2、受取人と差出人の名前
受取人の住所と名前を書いたあと、
その下に差出人であるあなたの住所と名前を書きます。
電話番号などは書いても書かなくてもかまいません。
受取人の名前には「様」「殿」などの敬称をつけましょう。
これは、普通にはがきを出すときと同じですね。
3、印鑑
差出人であるあなたの名前の後ろに押すのが普通ですが、
強制ではありません。
ただ、印鑑はやはり重要視されるものなので、
押しておいた方がいいですね。
4、標題
「賃金請求書」「通知書」「請負代金請求書」などのタイトルは、
書いても書かなくてもどちらでもいいですが、
書くことのほうが多いようです。
そのほうが文章全体が引き締まっていいですしね。
もしどう書けばいいか迷ったときは、「通知書」で大丈夫です。
5、前文
「拝啓 貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」
といったあいさつなども、
書いても書かなくてもどちらでもいいです。
その内容や、手紙を出す相手に対して
どう考えているかによるかなと思います。
6、本文
あなたが受取人に伝えたいことを書きます。
最初に言った通り、文章の書き方や構成などは自由です。
ですが、1枚の用紙に書ける文字数・行数は、決まっています。
縦書きが1行20字以内で、用紙1枚26行以内。
横書きが1行20字以内で、用紙1枚26行以内、
または1行26字以内で、用紙1枚20行以内、
1行13字以内で、用紙1枚40行以内となっています。
どちらであっても、520字ということですね。
これが守られないと、内容証明にはなりません。
ただ、あくまでも「以内」なので、
その数字ぴったりでなくても構いません。
1行目が15字、2行目が10字、などばらつかせてもいいです。
そして、1枚の字数を規定通りに書けば、
何枚使って書いてもOKです。
ちなみに、空白の行は行数としてカウントしないので、
行を空けずびっちり書く必要はありません。
空間がなく、文章全部がくっついていると、
ちょっと読みにくいですからね。
ではこれらを踏まえて、
『お金を貸したけど返ってこないので、
内容証明を送る』という設定で、例文を1つ出しましょう。
平成○○年△月×日
大阪市北区○○町1丁目5番35号
山田 太郎 殿
大阪市旭区○○町6丁目17番15号
犬山 犬子 印
貸金請求書
私は、平成○○年△月×日に、貴殿に対して
金500万円を貸し渡しましたが、まだ返済
されておりません。
よって、この文書が届いてから7日以内に、
300万円を速やかにお支払い
いただきますよう、通知いたします。
もし上記期間内にお支払いがない場合は、
訴訟など法的措置をとらせていただきます。
という感じですね。
期限を切って請求するのがポイントです。
金額の前にある「金」は、
「500」だけだと、前に1を足して
「1500」と偽造することができてしまうので、
それを防ぐためです。
とはいえ、別に「500万円」でも「金500万円」でも大丈夫です。
受取人の前に「被通知人」、
差出人の前に「通知人」という肩書きを書いても構いません。
以上、内容証明の書き方についてお話しました!
調べてみると、内容証明の見本はいろいろ出てきます。
書く際は、ぜひ本記事と合わせて参考にしてみてくださいね。
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