子どものころ、母が一生懸命作ってくれていたおせち料理。
何気なく食べながら、ゆっくりお正月を過ごしていました。
そして大人になり、今度は自分が作る番になって。
いざ作ろうと考えたときにふと思ったこと。
それは・・・
「おせちって、何が入ってたっけ?」
「食べ物によって、入れる場所とか決まってたっけ?」
これはもう、作り方うんぬんより以前の問題ですね(笑)
そんなわたしと同じ悩みを持つママさんの不安を解消すべく、おせち料理の中身と詰め方ついていろいろ調べてみました!
おせち料理の中身と詰め方は?
おせちに入れる料理には、それぞれ意味や決まった詰め方があります。
一段に詰める品数は、吉数である5、7、9種類といった数が、縁起が良いと言われています。
詰め方は段数によって、異なるようですが、ここでは、三段の詰め方と、料理の意味を見ていきますね!
・・・と、その前に、
おせち料理とはどういったものかも、確認しておきましょう。
おせち料理とは、お正月に食べるお祝いの料理のこと。
「おせち」とは暦上の節句のことを指し、そのときに食べる料理をおせち料理と呼んでいましたが、今では、節句の1番目である
正月の料理をさすようになりました。
何段か積み重なっているのは、「おめでたいことや幸せがたくさん積み重なるように・・・」という願いが、込められているそうです。
では、三段の詰め方を見てみましょう!
おせち料理の三段の詰め方
【一の重】
おとそを飲むための「祝い肴」、甘いもの中心の「口取り」を詰めます。
入れるものとしては
- 黒豆
- 田作り
- 紅白かまぼこ
- 伊達巻
- 栗きんとん
- 昆布巻き
などです。
それぞれに、こんな意味があります。
◆ 黒豆
「真面目(まめ)に働いて、健康(まめ)に暮らせるように」との意味があります。
黒には、魔除けの意味もあるそうです。
◆ 田作り
「豊作になるように」という意味があります。
◆ かまぼこ
半円形に切って「日の出」を表し、新しい門出を祝いましょうという意味があります。
また、紅は魔除け、白は清浄を表わします。
◆ 伊達巻
「伊達」という文字から伊達政宗公の派手好きに由来し、「派手で華やかな暮らしができるように」という意味。
または、形が巻物に似ていることから「学問や習いごとが、うまくいくように」という意味。
◆ 栗きんとん
「栗金団」と書きます。
この字と色から、
「金銭面でうまくいくように」
「今年も富を得られるように」
との意味が込められています。
◆ 昆布巻き
「よろこぶ(昆布)」の語呂合わせからきています。
【二の重】
二の重には、酢の物・焼き物を入れます。
- 酢だこ
- 数の子
- ブリ
- 鯛
- 海老
など・・・
おせちのメインディッシュ的な役割を担い、おせちに彩を添えます。
◆ 数の子
卵の数がたくさんあることから子孫繁栄を願うという意味があります。
◆ 鯛
「めでたい(鯛)」ということで、縁起物として入れます。
◆ 海老
腰が曲がっているその姿から、長寿の意味が込められています。
◆ ブリ
出世魚であることから、出世を願って入れます。
◆ 酢だこ
色が赤と白であることから「めでたさ」を表します。
「多幸」という言葉に通じるものがあり
「1年にたくさんの幸せや幸福を招き入れる」という意味もあります。
ちなみに、「酢漬けだから、多少日持ちするから」ということで入れているという話もあります(笑)
【三の重】
煮物を入れます。
- れんこん
- 里芋
- くわい
- ごぼう
- にんじん
などをうま煮・筑前煮にして入れます。
◆ れんこん
穴が開いているその姿から、「遠い先のことまで、見通すことができるように」との意味があります。
◆ さといも
小芋をたくさんつけるので、「たくさんの子宝に恵まれるように」との意味を込められています。
◆ くわい
「芽が出る」、出世できるようにと、縁起物として入れられています。
◆ ごぼう
根をはることから、家族が安定した1年を過ごせるようにという願いを込めています。
◆ にんじん
その色(赤)から、おめでたいという紅白の意味から入れています。
その他に、家族の好きなものを入れる場合もあるようです。
では次に、おせちをキレイに詰めておいしくいただくためのコツをご紹介しますね(^^♪
おせち料理の詰め方のコツ
かまぼこなど、詰めても形が崩れないものを先に詰めること
崩れやすいものを先に詰めてしまうと、ボロボロになって、見た目にもあまりよくないですからね(笑)
形が決まっているものを、先に詰め、空いたところに、崩れやすいものをスポッとはめ込むイメージがいいかも^^
バランや仕切りを使うこと
おせちは、見た目をキレイに詰めることはもちろん大切ですが、その味や香りも大切にしたいものです。
味や香りが、ほかの食べ物にうつらないように上手く使いましょう。
高さを揃えること
ものによっては厚みがあったり、薄かったりしますよね。
何も考えず詰めてしまうと、何だがデコボコな感じになってしまい、アンバランス。
薄いものは、重ねて盛ることで全体の高さを合わせ、バランスよくすることが、キレイに詰めるためのコツです。
魚や海老は、頭を左にして詰めること
おせちに限らず、どんな時でもそう置くと思います。
これはなぜかと言うと・・・
漢字を書くときに、最初は必ず左からですよね?
このルールが様々な分野で守られている日本礼法だから!!なんだそうです。
いかがでしたか?
日本の伝統文化でもあるおせち。
若い人であればあるほど、知らないことがたくさんあるのかなと思います。
一つ一つの意味をしっかり理解して、おいしくいただいて、よい一年にしていきましょうね♪
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