昔から本を読むのが苦手。
字ばっかりで、おもしろ味がないし、
読むのに時間かかるし・・・
そんな方は、意外と多いのではないかなと思います。
かく言う私も、その1人でした(笑)
小説は、自分で好きに、想像できるのが
楽しくていいものだって、聞くし、
読んでは見たいけど、まずは何から読んでいいのやら・・・
苦手でも、思わずページをめくる手が、
止まらないような小説はないのだろうか?
調べてみると、そんな私でも
「このジャンルなら読めるんじゃないか?」
と思えるようなものがありました。
それは「ミステリー」。
ミステリーには、謎解きがあるし、
自然と、続きが気になって、読めるかもしれない。
あれこれ考えているうちに、
あっという間に時間が過ぎて、
長さを感じないかも。
これをきっかけに、読書が好きになるかも!
そこで今回は、小説が苦手な私も、
思わず興味を持って、読んでしまった
ミステリー小説を4冊、ご紹介していこうと思います。
おすすめのミステリー小説4選
「容疑者Xの献身」 東野圭吾
天才物理学者、湯川と
天才数学者、石神の知的で哀しい戦いの物語。
1人の男の、不器用だけど、
悲しくも純粋な愛が描かれています。
ミステリー小説といえば、東野圭吾。
ドラマや映画化されている作品が、多いですよね。
事件の真相がわかるまでの展開に、
ハラハラできるミステリー小説。
とある殺人事件が起き、それを隠すために、
巧妙なトリックを考える石神。
そのトリックは、天才数学者が
考えるだけあって、
かなり緻密に組み込まれ、
隙がないように見えたけれど、
天才が考えたトリックを見破ったのは、やはり天才。
ここまで見抜けたのは、やはり湯川だからですね~
しかしこの小説には、
そういった事件の裏に「純粋な愛」が
描かれていました。
愛する人のためなら、自分が犯罪者になっても構わない。
自分なら、ここまで人のことを
愛すことができるのかな、なんて思いました。
「パレード」 吉田修一
とあるきっかけで、都内のマンションで
共同生活をすることになった、
5人の若者たちの、何の変哲もない、
普通の日常の中で起こる物語。
登場人物は、性格も職業もさまざま。
メキシコ料理店でバイトする大学生、良介。
映画配給会社に勤める、直輝。
無職で人気俳優と恋愛中の、琴美。
お酒が好きなイラストレーターで雑貨店長、未来。
それから、途中から仲間になる男娼、サツル。
ミステリーでよくありますよね。
最後に待ち受ける
「誰も予想しなかった結末」というのが。
「見事裏切られた!」っていうのがあると、
読み応えがあって、読んでよかったなって思えます。
このパレードもそうで、最初は、
ただの日常というか、自己紹介も含めた
5人のことが描かれているだけですが、
最後には誰もが驚き、ヒヤッとする
大どんでん返しが待っていました。
普通の生活だからこそ、
そこに潜む恐怖には、気づきにくいのかも・・・?
「告白」 湊かなえ
「私の子供は、このクラスの生徒に殺されました」
とある中学校の教師の、
衝撃の告白から始まるストーリー。
学校内で事故死した愛する娘は、
実は誰かに殺された・・・?
娘が事故ではなく他殺、
しかもそれが自分の生徒の犯行・・・
そんな事件の真相に迫る話です。
ミステリー要素もありつつも、
「復讐」というテーマが主に置かれており、
全体的に重いという、感じの、
ミステリー小説かな、と思います。
章ごとに、語り手がコロコロ変わるため、
いろんな視点から、娘の死を描かれており
読みごたえ十分。
どの章の人間も、「自分が正しい」と
思ってしまっているので、
読む側としては、しっかり自分の考えを
持って読まないと、自分まで惑わされて、
事件の見方が変わってしまう、という面白い作品です。
子どもは、自分にも他人にも素直。
だからこそ、残酷なことも素直にできるのかな。
自分の心が元気な時に、
読むほうがいいかもしれないですね(笑)
「Nのために」 湊かなえ
とある高層マンションで、
夫婦が殺される事件が発生。
その場に居合わせた4人の男女は、
それぞれの「Nのために」行動を起こす・・・
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事件現場に居合わせたのは、
大学生の杉下希美と成瀬慎司、
M商事で働く安藤望、
自称作家の西崎真人の4人。
殺されたのは、安藤の上司である
野口貴弘とその妻、奈央子。
全員イニシャルに「N」がついており、
それぞれが、Nのために行動を起こしたことが
悲劇を生んでしまいます。
章ごとに視点が変わるのが、
湊かなえさんの作品の特徴ですが、
この「Nのために」もその1つ。
バラバラになっていた点たちが、つながって、
1つの線になり、真実がわかっていくので、
読み応えがあって面白い作品です。
ミステリーだけではなく、ラブストーリーも
含まれていますが、
『主人公が、相手といろいろありながらも
結ばれて終わり』というわけではないのが、
このミステリーの面白さに、
力を貸していると思います。
誰が誰のNなのか?
人を愛することとはどういうことなのか?
愛の形は人それぞれですが、
この作品に出てくる
「究極の愛とは、罪を共有すること」も、
その1つだと思います。
自分だったら、大切な誰かのために、
嘘をつき続けることができるのかな・・・
そしてそれは、本当にその人のためになるんだろうか。
「罪の共有をしたから」と、
義務っぽくなってしまって、
結局はその人のためっていうか、
自分のためになってしまうのかなぁ。
なんて、ずっと考えても、
答えが出ないようなことを考えさせられました。
以上、おすすめのミステリーでした♪
ぜひ、一度読んでみてくださいね!
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