暑い夏の時期、相手の健康や安否を気遣う手紙が「暑中見舞い」。
今年もいつも通り出そう・・・なんて、思って筆を取って、ふと気づく。
「あれ?喪中のときって、暑中見舞い出してよかったかな?」
「『喪中』って書いておけばいいのかな?」
「向こうは喪中って知らないけど、伝えるべきなのかな?」
こんな風に、喪中のときの暑中見舞いの書き方について、困っている方もいるのではないでしょうか?
こういうものって、いざ自分がそういう状況にならないと気にしないものですよね。
なので今回は、そういったときに相手に失礼のないように、しっかり対応するために、いろいろ調べてみました!
ぜひ、喪中の場合の暑中見舞いに悩んだときは、参考にしてくださいね。
喪中で暑中見舞いを出すのはOK?NG?
結論から言うと、出してもOKです。
しかし、そうなると、こういったギモンが浮かびますよね。
「同じ喪中でも、年賀状はダメなのに、どうして暑中見舞いはいいの?」
例えば、年賀状の場合だと、喪中のときは、年賀状ではなく、喪中はがきを出しますよね?
喪中はがきとは、「大切な人が亡くなったので、年賀状は出せない」という状態を、相手に知らせるためのものです。
ですが、暑中見舞いに関しては、年賀状のように、おめでたい手紙ではなく、
あくまでも「暑い夏の時期に、相手の健康や安否を気遣う手紙」ですので、喪中であっても関係なく、出していいんです◎
とはいえ、喪中の場合の暑中見舞いは、相手が自分が喪中であることを知ってるか、知っていないかによって、書き方が少し変わってきます。
では次から、
- 喪中であることを相手が知らない場合
- 喪中であることを相手が知っている場合
とケースごとに分けて、例文も混ぜて、ご紹介していきますね。
喪中の暑中見舞いの書き方
喪中であることを相手が知らない場合
親しい相手であれば、通常の暑中見舞いの内容に加え、自分とどんな間柄(親なのか、祖父母なのかなど)の人が、いつ亡くなったのかを、お知らせしましょう。
そこまで親しくない相手であれば、わざわざ、伝える必要はないと思いますので、通常の暑中見舞いの書き方で大丈夫です。
ちなみに、喪中はがきと兼用してはいけませんよ!
喪中はがきはあくまでも、「喪中だから年賀状は出しません」というものを伝えるためのものですから、「相手の健康や安否を気遣うもの」である暑中見舞いとは、また主旨が違いますからね。
横着はダメですよー。
【例文】
暑中お見舞い、申し上げます。
毎日厳しい暑さが続いておりますが、お体にお変わりはございませんでしょうか?
私どもの方は、去る〇月に、▽▽が逝去いたしました。
生前のご厚情に深く感謝を申し上げますとともに、謹んでここにお知らせ申し上げます。
これからより一層暑さが厳しくなるそうですので、どうか、ご自愛くださいませ。
平成〇〇年 ○月
喪中であることを相手が知っている場合
お通夜やお葬式に来てくれたこと、香典を頂いたことに対するお礼を入れましょう。
【例文】
暑中お見舞い、申し上げます。
毎日厳しい暑さが続いていますが、お体にお変わりはございませんでしょうか?
亡き▽▽の葬儀の折には、お忙しい中ご会葬いただき、誠に、ありがとうございました。
私どもの方は、四十九日の法要も無事に済みまして、ようやく落ち着いてまいりました。
これからより一層暑さが厳しくなるそうですので、どうか、ご自愛くださいませ。
平成〇〇年 ○月
お通夜だけ来てくれた方の場合は、「会葬」ではなく、「参列」や「弔問」を使うようにしましょう。
※参列:葬式を含むお通夜などの式に参加すること
※弔問:遺族をたずねてくること
ちなみに余談ですが・・・
中には、自分ではなく、送りたい相手が喪中であるということもありますよね?
この場合は、49日までは、何かとバタバタされていると思うので、49日を過ぎていないのなら、送らなくてもいいかな、と思います。
もしくは、暑中を過ぎて、残暑になったときに「残暑見舞い」という形で出す、という選択もありです。
すでに49日を過ぎているのであれば、喪中のことは触れず、通常の暑中見舞いの書き方でOKです。
お悔やみと冥福を伝えたいというのであれば、下記のような書き方でいいでしょう。
【例文】
暑中お見舞い、申し上げます。
〇〇さんがご逝去なさり、ご家族の皆様においては、寂しい日々を過ごされているかと、お察しいたします。
お悔やみ申し上げますとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。
これからより一層暑さが厳しくなるそうですので、どうか、ご自愛くださいませ。
平成〇〇年 七月
いかがでしたか?
喪中でも、暑中見舞いは出してもOKなんですね。
個人的には、喪中はがきと兼用できないのが残念でした・・・
さて、ここに出した例文は、あくまでも例文です。
調べてみると、いろんな文章が載っていますので、あなたの状況に合わせて、いろいろ変えてみて下さいね。
では、また^^
コメント