小学生のあいだ、6年間ずっと自分の背中に
背負われ続けた「ランドセル」。
ところが、小学校を卒業した途端、
まったく使わなくなりますよね。
思い出の品としてしまっておくか、
もしくは捨ててしまうか、
ランドセルの運命は、どちらかの道へ
進んでいきます。
ですが、そのしまうか捨てるか以外にも、
古くなったランドセルを、有効に活用する
方法があるんです。
それは、「寄付」。
ランドセルを寄付できることは、
意外と知らない方も多いようです。
そこで今回は、どこにどう寄付をするのかを
ご説明していきます。
ランドセルの寄付について
この活動を積極的に行っているのは、
「ジョイセフ(家族計画国際協力財団)」。
1968年に、日本で作られた国際協力NGOです。
この団体は、
- 家族計画
- 栄養改善
- 収入作り、など
アフリカやラテンアメリカ、アジアなどの
発展途上国の人々が、毎日健康に、
そして幸せに過ごせるようにするため、
地域に密着した生活改善運動を行っています。
途上国は、今このときも、いろんな問題を
抱えています。
食料問題や生活問題のほか、子供たちの
就学率の低さの問題があります。
その理由としては、子供が働いていたり、
教育設備が整っていなかったりして、
学校へ通うことができない、ということが挙げられます。
そして、たとえ通えたとしても、教材などは
手提げ袋に入れて、何キロも先にある
学校まで、険しい道を歩きながら通学する、
という過酷な環境下にあります。
そんな環境で通学していると、途中で教材を
なくしたりすることもあるようで、
かといって、ランドセルのような丈夫で
しっかりしたカバンは、とても高級品で、
途上国の子供たちは、手が出せないのです。
そこで、ジョイセフは、そんな子供たちを
支援するために、(株)クラレと共同で、
アフガニスタンへランドセルを贈る活動を
2004年から始めました。
クラレは、ランドセル用素材として
よく使われている「クラリーノ」という
人工皮革を生産している会社です^^
この活動は、「ランドセルは海を越えて」
という名で行われていて、
社団法人日本かばん協会ランドセル工業会、
日本郵船グループも、協力しています。
ランドセルの寄付というのは、この活動に、
協力するということですが、
実際に、どういう手順で寄付するのかを
次で見ていきますね!
寄付の方法
1、ランドセルを用意する
未使用のクレヨン、鉛筆、ノートなども
一緒に送ることができますが、
物や衣類は入れないようにしてください。
宗教上の理由から、豚革のランドセルは
アフガニスタンへは送れませんので
注意しましょう。
(アフガニスタンには無理ですが、
イスラム圏以外の国には贈ることができます)
2、海外郵送費を振り込む
海外郵送費は、ランドセル1個につき
1,800円かかります。
銀行振込か、郵便振替で指定口座まで
振り込んでください。
また、現金でなくても、書き損じはがきや、
使っていないはがきを、1,800円分
送っても構いません。
今やメールやラインの普及で使う機会も減り、
眠ったままになっている、はがきを
たくさん持っているという方も多いでしょう。
そのまま捨ててしまうのはもったいないですし、
この機会に使ってみるのもいいと思います^^
振込先の口座は、HPなどで確認してくださいね。
3、指定倉庫に郵送
振り込んだ後、ランドセルを
指定された倉庫へ郵送してください。
ランドセルカバーは、外しておくとよいでしょう。
ランドセルは日本特有のものですから、
ランドセルの寄付も、日本独自の
支援活動なので、日本に対する評価も
高くなるでしょう。
それに何より、子供たちの役に立つのは
非常に喜ばしいことですよね。
もし家に使わなくなったランドセルがある
というご家庭があれば、ぜひ寄付をして
この活動に貢献してみてください!
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